コンテンツへスキップ ナビゲーションメニューへスキップ

タイヤ基礎知識

タイヤを見る

タイヤ基礎知識

1.装着可能なタイヤを探す方法
タイヤのサイズはどこに書いてある?

タイヤサイズの調べ方

タイヤサイズはタイヤ本体の側面に記載されています。製造メーカー名や商品ブランド名などの他に様々な記載があり、タイヤサイズは「175/65R14 82S」といった表記で記載されています。タイヤの購入を検討する際はこのタイヤサイズを調べておくとスムーズです。

タイヤサイズの見方例

タイヤサイズ表記の意味

タイヤサイズの表示の仕方は、下記となっています。

(1) タイヤ幅

タイヤ幅とはタイヤの断面幅をミリメートルで表記したものです。

(2) 偏平率(断面の高さ)

タイヤの高さ÷タイヤ幅×100で求めることができます。
幅に対する割合で断面の高さを表しています。
数値が小さいほど断面の薄いタイヤ、大きければ厚いタイヤとなります。
一般的には薄い方が操舵時のレスポンスに優れスポーティに、厚い方が乗り心地が よいという傾向なります。

(3) タイヤの構造

Rはラジアル構造を示しています。
一般的に現在の乗用車ではほとんどがラジアル構造を採用しています。

(4) タイヤ内径(ホイールのリム径)

ホイールのリムの直径をインチで表記しています。
一般的に「15インチ」や「17インチ」などと呼ばれるのはこの数値のことです。

(5) ロードインデックス

定められた条件下で、タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示した指数です。
あくまで指数ですので最大荷重は下記の「詳細はこちら」から求めることができます。
タイヤはクルマ本体、乗車定員、荷物の重量を支える必要がありますから純正状態から下がることは推奨されません。インチアップなどでタイヤサイズを変更する場合は注意が必要です。

タイヤロードインデックス例

(6) 速度記号

装着しているタイヤで走行可能な速度を示す記号です。
最高速度とはタイヤが既定の条件下で走行することができる最高の速度となります。
法定速度を上回っていることがほとんどなので、サーキットを走る方以外はそのタイヤの運動性能を示すもので高いほど余裕があるという理解をするとよいかもしれません。

タイヤ速度記号例

1.装着可能なタイヤを探す方法
車両情報を調べよう(車検証の見方)

愛車に合うタイヤを探す時に必要となるのが車種名の他に年式や車両型式などの車両情報です。もちろん今ついているタイヤサイズをご確認いただければ、そのサイズを元に探すことも可能ですが、ネット通販サイトや店舗でスタッフに尋ねられるケースも多くありますので、調べ方を知っておくと便利です。
車検証の「初年登録年月」が一般的にいう年式です。車両型式は「型式」という項目がありますのでそちらを見ます。ちなみに原動機の型式というのがありますが、それはエンジンやモーターの型式です。
※「車種からタイヤを探す」方はコチラ!

自動車車検証例:年式・型式

1.装着可能なタイヤを探す方法
インチアップしてみよう ~サイズ変更3つの極意~

インチアップとは、運動性能向上やドレスアップのためにホイールのリム径を大きくすることです。メリットしてはグリップ性能やコーナリング性能、操舵の応答性の向上といった主に運動性能の向上とホイールの大口径化によるドレスアップ効果が挙げられます。反対にデメリットとしては乗り心地やノイズ性能、転がり抵抗性能低下の恐れがあります。

タイヤインチアップ

※インチアップ検討なら「タイヤホイール車種から検索」が便利です

サイズ変更の極意 その1:はみだし・干渉をしない

車体からタイヤやホイールがはみ出した状態で走行することは禁止されています。
また走行時やハンドル操作時にフェンダーやタイヤハウス内部などの車体と接触しないようにしなければなりません。

サイズ変更の極意 その2:タイヤ外径を変えずにメーター誤差を起こさない

タイヤ外径(円の直径)が変わると、1回転したときに進む距離が変わってしまいます。そのため、速度表示や走行距離表示に影響を及ぼす可能性があります。タイヤサイズを変更するときは外径の変化を最小限に留める必要があります。
メーター誤差が大きい場合、保安基準(車検)不適合となる可能性があります。

外径の計算式は下記となります。タイヤ幅と偏平率から断面幅を計算し、リム径をインチからミリメートルに変換し、それぞれを足すと計算上の外径が計算できます。

■計算式:(タイヤ幅×偏平率×2)+(リム径×25.4)

【例:195/65R15から205/55R16へインチアップの場合】
(195×0.65×2)+(15×25.4)=634.5mm
(205×0.55×2)+(16×25.4)=631.9mm ※外径差:2.6mm

サイズ変更の極意 その3:荷重指数(ロードインデックス)の確保

標準タイヤよりも荷重指数(ロードインデックス)が下回らないことが重要です。同等またはプラスになるようなタイヤを選択しましょう。タイヤの負荷能力を下げると、タイヤへの負担が大きくなり、快適なドライブや性能が得られないばかりか、極端に下げた場合には強度不足でタイヤに損傷が発生することがあります。

2.車種にあったタイヤを選ぶ方法
低燃費タイヤはどんなタイヤ?

低燃費タイヤとは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が策定したグレーディングシステム(等級制度)で、タイヤの転がり抵抗性能とウエットグリップ性能が一定のレベルを満たしたタイヤの事を言います。
グレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能がd以上のものが低燃費タイヤに該当します。転がり抵抗性能が「B」「C」、また安全性の面からも、ウェットグリップ性能がdに満たない場合も低燃費タイヤには該当しません。
まとめると、転がり抵抗を少なく(転がりやすく)して燃費改善に貢献し、一定のグリップ性能も確保されたタイヤと言えます。この制度は2010年よりスタートしており、国内メーカーの交換用市販タイヤは、スポーツ系やVAN用を除いた多くのタイヤが既にこの基準を満たしており、今やスタンダードとなりつつあります。

低燃費タイヤ統一マーク

気になる低燃費タイヤの実力は?

転がり抵抗性能の等級によりどの位、燃費の差があるのかが気になるところ。タイヤ公正取引協議会の実証試験によれば、タイヤの自動車燃費への寄与率は10%(一般的には市街地走行で7〜10%)とされます。走行モードや使用条件(運転方法・路面状況)等により異なり一概には言えませんが1グレード良くなると、1%改善されると推計されます。例えば、低燃費タイヤの基準を満たさないCグレードのタイヤから最高グレードのAAAのタイヤに交換した場合は、燃費が4%改善されると推計されます。

転がり抵抗3つの要因とウェットグリップの関係

転がり抵抗は、「走行時のタイヤの変形」「路面との接地摩擦」「回転に伴う空気抵抗」の3要因で構成されています。「転がりやすい」から連想しやすいのは「路面との接地摩擦」だと思いますが、実は「タイヤの変形」が転がり抵抗の要因として大きいと言われています。これら様々な要因に対して、最新技術を駆使していろいろなアプローチで課題を解決しているのが低燃費タイヤです。
ウェットグリップとの関係についても同様に技術向上により性能は進化しています。一般的にはタイヤの転がり抵抗とグリップ力は相反関係にあり、濡れた路面におけるグリップは課題のひとつでした。そのため、ラベリング制度においても転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を合わせて表記することになっています。転がり抵抗が低くてもウェットグリップ性能が極端に低いものが生まれては困るからです。

オートバックスオリジナルタイヤも低燃費タイヤ!

オートバックスのオリジナルタイヤ「マックスランシリーズ」は1979年より販売しており長らくご好評をいただいている人気シリーズですが、2014年にデビューした「マックスラン エバーロード」の後継モデルのマックスラン エフィシアはプライベートブランドとしては2代目となる低燃費タイヤとして開発、新販売しました。日本自動車タイヤ協会(JATMA)ラベリング制度における性能 「A-c」を獲得し、低コストでも性能を妥協したくない、そんな方々にお試しいただきたい商品です。
タイヤ交換をご検討の際は是非候補のひとつに加えてみてください。

Maxrun エフィシア

2.車種にあったタイヤを選ぶ方法
ミニバンタイヤはどんなタイヤ?

ノア・ヴォクシー・アルファード・ヴェルファイア・セレナ・エルグランド・ステップワゴンなどのミニバンはファミリーカーとして多くのユーザーに支持されています。そのミニバン向けに専用設計されたタイヤがあるのはご存じでしょうか?では、普通のタイヤとミニバンタイヤはどう違うのか。違いをご説明していこうと思います。

違い1:ふらつきを抑える!

ミニバンは車内空間が広く快適ですが、その分クルマの全高が高くなり、重心も高くなってしまいます。そのためコーナリング時には車体が傾きやすいことが特徴です。ミニバンタイヤは、このようなミニバン特有のふらつきをサイドウォールの強化で剛性をアップさせて抑制しています。

違い2:偏摩耗(片べり)の低減

違い1でお話した通り、ミニバンは車体が傾きやすくそれを支えるためにタイヤの外側に特に負担が掛かってしまいます。その為、タイヤの外側の溝が減りやすい傾向があります。これらを抑制するために、内側と外側で溝の切り方を変更したり、ゴムの硬さを変更したりするなどしてよりタイヤが長持ちするように設計されています。

オートバックス専売ミニバンタイヤ

従来よりお手頃価格で人気だった「OVERTAKE RV」が新たに低燃費タイヤの基準をクリアしモデルチェンジしました!!
従来品と比べ耐摩耗性42%向上でしっかり長持ち。転がり抵抗を18%低減させ燃費へ貢献! もちろんミニバン専用設計なのでカーブでのふらつきを低減し高い操縦安定性を確保しています。
ミニバンオーナーの方は、是非候補のひとつに加えてみてください。

OVERTAKE

2.車種にあったタイヤを選ぶ方法
SUVタイヤはどんなタイヤ?

最近はRAV4、ハリアー、ランドクルーザー、エクストレイル、ヴェゼル、CX-8、フォレスター、XV、ジムニー、ハスラー・・・など、街中で多くのSUVを見かけるようになりました。ただ、一言でSUVと言っても各メーカー、車種によってもそのキャラクターは様々です。そんなSUVに向け各タイヤメーカーより専用設計のタイヤが販売されています。多くの種類が存在するSUVタイヤとはどのようなものなのか、ご紹介していこうと思います。

SUVタイヤはどんなタイヤ?

SUVはご存じの通り普通車に比べ車高が高くミニバン同様にカーブなどでふらつきやすい車両特性があります。さらに車重も重いためミニバン以上にタイヤに負荷がかかりやすくなります。そのため、各タイヤメーカーではSUVに合わせ剛性を上げたり、専用のゴムを使うなどしてSUVの車両特性に合わせた専用タイヤを販売しています。その他にも、SUVならではの使用用途、例えば悪路の走破性を重視したり最近では普通車顔負けの乗り心地を実現したタイヤなど様々なキャラクターのタイヤもラインナップしています。次の章では実際にどんなキャラクターのタイヤがあるのかを見てみましょう。

SUVタイヤの選び方

タイヤのキャラクターを選び分けることで、お乗りのSUVをより快適に、高性能に、自分好みにすることができます。SUVのタイヤ交換は単に消耗品交換とするより、ファインチューニングの機会と捉えると一石二鳥です。ではSUVのタイヤにはどのようなキャラクターがあるのでしょう。

・スポーツ性能・高速性重視

高速走行やワインディングでの走行安定性が高く、ウェットコンディションでも確かなパフォーマンスを発揮してくれます。また、静粛性に優れているのも魅力です。各タイヤブランドのフラッグシップモデルに相当し、SUVの走りをより上質にしたい方にオススメです。比較的、低偏平率のサイズラインナップが豊富で、インチアップする場合の相性も良いです。

・快適性能・燃費性能重視

一般的な乗用車用と同じオンロード向けのタイヤです。乗り心地や静粛性に加え、転がり抵抗が小さく燃費向上に貢献してくれます。純正装着されているタイヤから交換するとトータルバランスの良さを実感できます。

・オールマイティ性能重視

舗装路はもちろん、ぬかるんだ未舗装路や浅い積雪路なども得意とするオールマイティなタイヤです。「オールテレーン(A/T)」といった総称でも呼ばれSUVと相性の良いキャラクターをもっています。このジャンルのタイヤにはサイドウォールに「M+S」(マッド・アンド・スノー)表示がありますが、スタッドレスタイヤの代わりにはなりません。圧雪路や氷上路などではチェーンなど滑り止め装置が必要になります。

・悪路走破性能重視

ぬかるみや悪路における走破性を重視した本格オフロードタイプのSUVに適したタイヤです。「マッドテレーン(M/T)」とも呼ばれ、泥や土を排出しやすいゴツゴツしたトレッドパターンが特徴です。オフロード性能に卓越しているのに加え、ギラギラしたルックスからドレスアップ目的でも人気があります。ただし、舗装路での静粛性や燃費、ブレーキ性能などが劣ります。

このように様々なSUVタイヤが存在しています。使用用途に合わせタイヤを選びSUVライフを楽しみましょう。

2.車種にあったタイヤを選ぶ方法
オールシーズンタイヤはどんなタイヤ?

乾いた路面はもちろん、雪国の圧雪された路面や濡れた路面でも十分なブレーキ性能を発揮します。不意の降雪にも付け替え不要で走行可能です。

メリット① 雪の上も走れる

ミニバンは車内空間が広く快適ですが、その分クルマの全高が高くなり、重心も高くなってしまいます。そのためコーナリング時には車体が傾きやすいことが特徴です。ミニバンタイヤは、このようなミニバン特有のふらつきをサイドウォールの強化で剛性をアップさせて抑制しています。

メリット② 保管場所の心配不要 

春。冬ごとに交換しなくてよいので、毎年の労力から解放され、さらに自宅、特にマンションでの夏・冬タイヤの置き場所にも困りません。

デメリット① 氷上は苦手

スタッドレスタイヤと比較すると氷の上では滑りやすく、危険が伴います。

オールシーズンタイヤとの上手な付き合い方

オールシーズンタイヤの性能は年々上がってはいますが、スタッドレスタイヤには敵いません。安心・安全のためには、日ごろのメンテナスやオールシーズンタイヤの性能理解が必要です。

①タイヤローテションは定期的に行う

タイヤの寿命・性能を長持ちさせるにはかかせません。オートバックスでは会員様なら年1回無料で実施できます。

②冬用限度は新品溝の50%まで

定期的に溝を確認しましょう。オートバックスでは無料点検をおこなっております。冬季到来前は必ず確認しましょう。

③スリップサインのチェック

サマータイヤ、スタッドレスタイヤと同様にチェックは定期的に行ってください。

④雪道運転では、特に注意する

予期せぬトラブルにも対応できるよう、チェーンやスノーブラシの準備を怠らないようにしてください。 オートバックスでは過酷な積雪・凍結がある地域にお住まいの場合、スタッドレスタイヤの使用をおすすめしております。

オールシーズンタイヤ

3.タイヤを長持ちさせる方法
タイヤ点検 4つのポイント

定期的に愛車のタイヤ点検していますか? セルフのガソリンスタンドが増加し、点検の機会が減っているのではないでしょうか。

点検って何をすれば?と思われる方も多いと思いますが、チェックすべき4つのポイントをご紹介しますので、是非ポイントを押さえて、安心・快適なカーライフを送りましょう。 もちろんオートバックスの各店では無料でタイヤをチェックさせていただきます! ご来店いただいた際には、お気軽にご相談ください。

ポイント1 空気圧のチェック

タイヤの空気圧

一般的な乗用車ですと1.5t~2t強の重量がありますが、それを支えているのはタイヤの中の空気と言っても過言ではありません。空気の量が少ない(空気圧が低い)とその重さに耐えられなくなり、タイヤがバーストしてしまいます。空気の力でクルマを支えているんです。
そこで、まずは愛車の適正空気圧を調べましょう。 多くの場合、運転席ドアを開けたところのピラー(柱)に純正タイヤサイズと適正空気圧が記載されたステッカーが貼付されていますので、どれくらい空気を入れるべきなのかを確認します。 つぎにタイヤ4本すべての空気圧を測定します。先ほど調べた適正空気圧に対してどのような状態かご確認ください。
※エアゲージがない!という方はお近くのオートバックス店舗で無料点検をご利用いただくかオートバックス公式通販サイトでお買い求めください。

1本だけ極端に空気圧が低い場合は、パンクしている可能性があります。すぐにパンク点検が必要です。パンクしたままの走行は、バーストの恐れがありますので大変危険です。全体的に空気圧が低い場合は、空気充填が必要です。空気圧が低いとタイヤを早く劣化させたり、偏摩耗を起こしやすくなり、タイヤが長持ちしません。適正空気圧まで補充をしてください。空気圧が高すぎる場合は、接地面の中央部分の接地圧が高くなり、センター摩耗の原因となります。適正空気圧に戻しましょう。

ポイント2 残り溝のチェック

残り溝が少なくなると、排水性が悪くなるため雨の日のグリップ性能が低下します。車検時にもチェックする項目となりますので安全にかかわる重要な点検となります。
残り溝点検の目安となるのがスリップサインです。スリップサインとは、残り溝の深さ1.6mmを示すサインです。タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが露出します。スリップサインが1か所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められており、1.6mm未満のタイヤは整備不良となるため使用禁止です。もう少しでスリップサインが現れそうな場合、すでにブレーキが効きにくく、スリップも起こりやすくなっている状態です。特に雨の日は要注意ですから早めに新しいタイヤに交換することをオススメします。
オートバックスでは残り溝が2mm以下になったら交換をオススメしています。

スリップサインの目安は残りミゾ1.6mm

ポイント3 キズ・傷みのチェック

タイヤのひび割れ・傷・膨らみ

①トレッド部やサイド部にひび割れが発生していないか確認しましょう。小さく細かいひび割れであっても時間の経過とともに少しずつ大きくなりバーストに至るケースもあります。早めのタイヤ交換をおすすめします。

②サイド部に切りキズやえぐりキズ等がないか確認しましょう。タイヤの側面はタイヤの中でも最もゴムが薄く、弱い部分です。側面の損傷はトラブルの元となりますのでご注意ください。

③サイド部に気泡のような膨らみが出ていないか確認しましょう。これは縁石などに接触した場合などに発生することがあり、ゴムの内部にあるコード(針金のようなもの)が切れている状態です。強度が低下しており大変危険な状態です。こちらが発生している場合には即タイヤ交換をしましょう。

ポイント4 偏摩耗のチェック

空気圧の設定や乗り方、車種特有の現象として、タイヤの摩耗具合が偏ることがあります。コーナリング時や雨の日にスリップしやすかったりブレーキが効きにくいなど、偏摩耗が進行している場合には新しいタイヤへの交換が必要です。前後でその進行具合が異なるケースも多いので、定期的にチェックして偏摩耗が進行する前にタイヤローテーションをすると長持ちさせることもできます

偏摩耗:タイヤのセンター摩耗、タイヤのショルダー摩耗、タイヤの片減り

3.タイヤを長持ちさせる方法
タイヤローテーションでタイヤの寿命が変わる?

タイヤは車種や装着位置によって摩耗の度合いが異なります。タイヤの寿命を延ばし、経済的に使うためにはタイヤローテーション(位置交換)を行うことが秘訣です。
例を挙げると、FF車(前輪駆動車)は前輪タイヤの摩耗が後輪に比べて早く溝が減ってしまいます。重量のあるエンジンを前に積んでいること、前輪が駆動していること、前輪で操舵すること等、フロントタイヤに負担が掛かりやすいためです。前輪と後輪を入れ替えるローテーションを行うことで、タイヤ摩耗の度合いを均一にし、結果的に長く使うことができます。

タイヤの空気圧

ローテーションの効果

偏摩耗(片減り)の防止

ライフ(寿命)のアップ

タイヤ疲労度の均一化

ローテーションのポイント

フロント(前輪)タイヤとリア(後輪)タイヤを交換。

タイヤローテーションは、5,000km走行時を目安に。

FF車は早めにローテーションを実施。

摩耗初期のローテーションは、偏摩耗防止に効果あり。

3.タイヤを長持ちさせる方法
タイヤの保管方法でタイヤの寿命が変わる?

車から外したスタッドレスタイヤやサマータイヤを保管する時、どんなことに注意すべきなのでしょうか。タイヤの性能や寿命を損なわないのはもちろん、次のシーズンが到来したときも気持ちよく使い続けられるスマートな保管方法を解説します。

タイヤの寿命とは?

各タイヤメーカーでは、使用開始から5年以上経過したタイヤを使用される場合は、タイヤ販売店などのプロスタッフによる点検を受けることを推奨しています。 また、製造後10年経過したタイヤは、溝が残っているなど外観上問題ない場合でも、ゴムの劣化などの問題から新品タイヤに交換することを推奨しています。

タイヤをしまうその前に

①タイヤとホイールを洗う

保管する前にタイヤとホイールを洗います。汚れを落とすことでタイヤの劣化を未然に防ぎ、異常があれば早期発見できるといったメリットがあります。

②タイヤの空気圧を下げる

保管する前にタイヤの空気圧を下げます。エアゲージなどがある場合は1.0kg/cm2程度まで下げます。

③付属品の紛失に注意

ナットやボルト、ロックナット、センターキャップなどの付属品はまとめて袋などに入れて保管し紛失しないようにしましょう。

タイヤの保管場所はどこが適切?

タイヤは保管するにあたってスペースをとるため、保管場所は悩むことが多いと思います。また、一軒家やマンションなどの居住タイプによっても対応が異なってきます。タイヤを保管するのに適した場所とは? 次のような点に配慮します。

①直射日光を避けて風通しの良い場所を選ぶ

タイヤはゴム製品ですので紫外線は大敵です。直射日光にさらしたままでは劣化を早めてしまうことになるので日陰や屋根の下で管理するようにします。

②雨水のかからないところがベター

特にホイールを外してタイヤ単体で保管する時はタイヤの中に雨水などが入らないようにします。スチールラジアルでは雨水がスチールベルトを痛めてしまうケースがあります。

③油分や熱源、オゾンなどを避ける

ゴムでできたタイヤは油を吸収してしまう性質があります。またストーブなどの熱によってゴムが劣化したりモーターやバッテリーなどから発生するオゾンの影響でゴムが劣化することもあります。

3.タイヤを長持ちさせる方法
タイヤの製造年はどこに書いてある?

製造年週の調べ方

タイヤの製造年週が調べられるのはご存知でしょうか。
今、装着しているタイヤをどのくらいの期間使っているかの目安になります。長期間使用しているようですとゴムが劣化して性能が低下している可能性もあります。一度ご覧になられてはいかがでしょうか。

タイヤの製造週・製造年

2000年以降の場合、下4桁(例1215)の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字12は週(12週)を、最後の2桁の数字15は年(2015年)を意味します。

Q&A

  • Q1.タイヤのサイズはどこに書いてある?

    タイヤサイズはタイヤ本体の側面に記載されています。
    タイヤサイズは「155/65R14 75S」といった表記で記載されています。

    詳しくはこちら >
  • Q2.タイヤの空気圧はどこに書いてある?

    多くの場合、運転席ドアを開けたところのピラー(柱)や給油口のふたの裏側に
    適正空気圧が記載されたステッカーが貼付されており、そちらに記載されています。

    詳しくはこちら >
  • Q3.タイヤの交換時期の目安は?

    製造年数から言えば4~5年経っている場合、ゴムが劣化している可能性が高いので交換の目安となります。
    走行距離から言えば約3万キロが交換の目安となります。
    残溝から言えば残溝2mmでの早めの交換をおすすめしています。

    詳しくはこちら >
  • Q4.タイヤの残溝の見方は?

    残り溝点検の目安となるのがスリップサインです。スリップサインとは、残り溝の深さ1.6mmを示すサインです。
    タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが露出します。もう少しでスリップサインが現れそうな場合、
    すでにブレーキが効きにくく、スリップも起こりやすくなっているので早目の交換がおすすめです。

    詳しくはこちら >
  • Q5.タイヤ交換後の注意点は?

    タイヤの空気圧やナットの締め付け状態を装着後約100km走行した後に確認すると良いです。
    また普通車で80km/h以下で約100km以上、小型トラックで60km/h以下で200km走る「慣らし運転」も必要です。

  • Q6.タイヤの保管ってどうする?

    ホイール付きの場合、空気圧を適正値の半分くらい(1~1.5kpa)にし、横置きの保管が理想的です。
    タイヤ単体で保管する場合には変形とサイドウォールの傷みを防ぐためにも縦置きがベターですが、
    半年程度の保管であれば横置きでも問題はありません。

    詳しくはこちら >
  • Q7.お店でタイヤって預かってくれる?

    タイヤの保管サービスがあります。オートバックスでももちろん承っております。
    一部、本サービスをご利用いただけない店舗や、サイズやタイヤの種類、期間によって
    タイヤ保管料金は異なりますので、詳細はお近くのオートバックス店舗にご確認のうえご利用ください。

    詳しくはこちら >
Custom loading...